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診療関係2018-01-29

危険な食べ物Vol.2 『アルコール』

みなさんの中にはお酒が好きな人がいるご家庭も多いのではないでしょうか?

お隣のお酒大好きなおじいちゃんがわんちゃんと晩酌をしているらしい・・・
等のお話を小耳にはさむ事があります。

残念ながらわんちゃん、猫ちゃんにアルコール類は『絶対にダメ!!』です。
タマネギなどはダメということはよく知られているのですが、なぜかアルコールの危険性についての認知度は低いようです。

人間の体はアルコールを摂取すると分解することができますが、わんちゃん・猫ちゃんはアルコールを分解する事ができません。
そのため一度摂取したアルコールは無害化されることなく長期間体内を循環し悪影響を引き起こします。

実際にどういった状態になるかですが、人間で言う『アルコール中毒』になります。
人間であればお酒を少々飲んで酔っぱらっても最悪二日酔いになるぐらいで済みますが、ペットちゃんでは話が違ってきます。
お酒を摂取すると、呼吸数の低下・震え・意識障害などの症状を引き起こし、重度の中毒ですと心肺停止や昏睡状態を引き起こします。

飲ませていた方の中には
「今まで飲ませていて無事だったんだから大丈夫でしょ!」
という方もいるかもしれませんが、後に内臓にかかったダメージが病気を促進してしまったり寿命を縮めるケースもあります。
人間がお酒を飲んだ時に酔っぱらい方に個人差があるようにわんちゃん・猫ちゃんにも個体差はあります。
目に見える症状に差はあれども、確実にわんちゃん・猫ちゃんの体にダメージを与えています。

わんちゃん・猫ちゃんのアルコールの『致死量』は
アルコール15%(日本酒など)のもので、体重1㎏あたり37ml(大さじ2杯強)と言われています。
この数字はあくまでも致死量であり、これ以下であれば飲んでも大丈夫という訳では決してありません。
ほんの少しなら・・・・というのも本当に危険です。
いつまでも元気でいてもらえるためにもお酒には十分気をつけましょう。

もしみなさんの大切な家族がうっかりアルコールを口にしてしまった場合はお早めにご連絡ください。