診療関係2020-06-30
検査機器カタリストDxを導入しました 検査項目SDMAとは
この度IDEXX社のカタリストDxを導入しました。
血液生化学検査用の機械なのですが、今まで外部の
検査機関に依頼しなければならなかった検査項目を、
院内でより安価で迅速に検査することができるようになりました。
色々な項目が検査できる機械なのですが、
特に活用したい項目はSDMAとT4の2つです。
SDMAは慢性腎臓病をより早期に発見するための検査項目です。
従来の検査項目であるCRE(クレアチニン)は、腎臓の機能が
残り約25%以下にならないと異常値を示さないのですが、
SDMAは、腎臓の機能が約60%以下になった段階で
異常が検出できるとされており、腎機能が半分以上残った状態で
慢性腎臓病に気付くことができます。
喪失した腎臓の機能を回復させることはできないため、
慢性腎臓病は早期発見し治療を開始することで
進行を遅らせることが重要となります。
慢性腎臓病の症状(多飲多尿、やせてきた、嘔吐、食欲低下など)が
ある子はもちろんですが、健康診断でも活用できますので
検査をご希望の方はお申し付けください。
T4については次回お伝えします。